今日は結果としては最悪なものとなったと言えますが、考え方によっては延長、あるいはPK戦になって負けていたら、もっと悪い結果になっていたかもしれないと私は考えています。
選手たちはチームとしてやるべきことを、できる限りやってくれました。私はもし、セレッソのサポーターの中で今日の負けを悲観されている方がいらっしゃるとすれば、その方には考え直していただきたいと、決して悲観する状況ではないと伝えたいと思います。なぜならば、今日は我々のベストと呼べるメンバーから考えると、かなり異なるメンバーで戦わざるを得ませんでした。しかしながら、その中で選手たちはできる限りのことをやってくれたと思います。
後半の途中からはボランチを1人、オフェンシブハーブを2人、そして前にアタッカーを3人という選択をしたのも私であり、その中で選手たちは、チームのためにやるべきことを必死にやってくれたと思っています。だからセレッソのサポーターの皆さんには、このチームのことを見捨てないでほしいし、これまで「実力のあるチーム」であることを示してきた選手たちを、信じて応援し続けてほしいと思っています。

Q.ハーフタイムで大竹選手を交代させた理由と、大竹選手の今日のパフォーマンスについて聞かせてください。
A.中盤の組み立てができていなかったというのが、交代の理由です。
それは彼だけではなくて（スリーシャドーを組んだ）倉田、ファビオにも責任がある部分なんですけれども、相手のマークが非常に激しかったために彼らしいプレーがほとんど出ませんでした。シュートをいい形で1本打ちましたけれど、彼の実力を考えれば、攻撃の部分で力を出し切れていないと判断したので交代させました。

Q.後半はたしかに素晴らしかったが、前半が悪かったと思われます。その原因についてどう思われますか？
A.今日の試合に限らずこれまでの試合の8割から9割が、このように後半からセレッソがゲームを支配する形だったと思うのですが、その要因はフィジカルの部分だと思います。
対戦相手は前半立ち上がりから100%のフィジカルをぶつけてきますけれど、それが後半続かない。逆に我々は技術があるチームなので、ボールをしっかりつなげるというところから後半ゲームを支配することができるようになる。こういった展開が常々起こっているのだと思います。

Q.ACLの全北戦で大敗した心理的なものは影響していると考えられますか？
A.選手たちに心理的な影響があったのは間違いないと思います。
我々は次のラウンドに進むことを目指して臨んだ試合でしたが、6-1という大差で負けるなどということは誰も想像していなかったと思います。そういった結果が出てしまったときに落ち込むというのは、当然のことだと思います。
ただし私は、それより大きな問題だと持っているのは、主力メンバーが欠場しているという部分だと思います。たとえば今日のメンバーの中にマルチネス、キム　ボギョン、清武、この3選手がいればチーム力は大きくアップすることは間違いないと思います。